2008 Fiscal Year Annual Research Report
中国長江流域における淡水資源の利用と管理、分配に関する比較環境史研究
Project/Area Number |
08J05729
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
卯田 宗平 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 長江 / 自然利用 / 中国研究 / 生業変容 / 共同体 |
Research Abstract |
平成20年度は、中国長江中流域の江西省ポーヤン湖の漁村において長期のフィールド調査を実施しか。その結果、以下の4点を明らかにした。 1、対象地域の新中国成立以前から集団化政策を経て現在に至るまでの生業システムの変容を明らかにした。 2、在地の共同体による自然資源の管理方法や資源利用をめぐる規範の時代的な変化を明らかにした。 3、漁撈民の栄養状態と漁民人口の時代的な変化を明らかにした。 4、Remote Sensing技術でポーヤン湖の衛星画像を解析し、過去20年間でポーヤン湖の漁場が約80%減少したことがわかった。 こうした成果は、従来の中国研究では問われることがなかった内容である。平成20年度の研究成果は、中国の生業研究・資源利用研究の発展に大きく寄与した。
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Research Products
(3 results)