2010 Fiscal Year Annual Research Report
機能的磁気共鳴画像法を用いた親近性識別課題遂行時の長期記憶関連大脳領域の検出
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08J06285
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
廣瀬 聡 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ヒト / 大脳 / 長期記憶 / 機能的磁気共鳴画像法 / 心理学 / 前頭前野 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ヒトの長期記憶の想起に関わる大脳領域を検出し、さらに前頭前野において記憶表象へのアクセスをコントロールする機能が、前頭前野に存在することが知られているいくつかの機能的領域とどのように関連しているのかを調べることである。 昨年度までの研究により、機能的磁気共鳴画像法を用いて親近性識別課題を被験者が遂行している時の脳の活動を測定し、ヒトの長期記憶の想起に関わる大脳領域を検出した。さらに、ウィスコンシンカード分類課題、および眼球運動課題のそれぞれを被験者が遂行している時の脳の活動を測定し、フィードバック機能および反応抑制機能に関与している前頭前野の機能的領域を検出した。また、安静状態(静止した点を注視している状態)の脳の活動の同期パターンに基づいて脳の微小区分を検出する方法の開発も行った。 以上を踏まえ、当該年度においては、課題遂行中に賦活される機能領域と、安静状態の機能的結合に基づく微小区分との関係を調べた。その結果、下前頭前野付近の微小区分は12mm程度の空間的周期性を持つ、すなわち12mm程度の大きさを持つが分かった。さらに、フィードバック機能と反応抑制機能のそれぞれに関与する機能領域と、安静状態の機能的結合に基づく微小区分との位置関係を調べたところ、賦活領域は微小区分の境界を避けて現れる傾向があることが分かった。このことは、課題遂行中に賦活される機能領域は、複数の微小区分ではなく単一の微小区分に属する傾向にあることを示唆していると考えられる。
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Research Products
(5 results)