2008 Fiscal Year Annual Research Report
融合タンパク質材料を用いた新規血管新生モデルの構築
Project/Area Number |
08J06309
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
中村 真希子 Tokyo Institute of Technology, 大学院・生命理工学研究科, 特別研究員(PD)
|
Keywords | 血管新生 / ラミニン / エラスチン / コラーゲン結合性配列 / 管腔構造形成 |
Research Abstract |
複数の機能性ペプチド配列からなる融合タンパク質を作製し、三次元に展開することにより、安全性の高い新規血管新生モデルを構築した。 現在報告されているラミニン由来の血管新生促進ペプチド配列CSRARKQAASIKVAVSADRとエラスチン由来の繰り返しモチーフ(APGVGV)_<12>を融合した配列の繰り返し単位を基本とした融合タンパク質を設計し、遺伝子工学的に作製した。また、コラーゲンに結合する配列(Collagen Binding Domain,CBD)をさらに融合したタンパク質も合わせて作製し、安全性の高いコラーゲン材料における血管新生モデル構築を試みた。そして以下のように作製したタンパク質の特性評価を行った。 細胞接着能評価作製したタンパク質をプレート上にコートし、その上に血管内皮細胞を播種し接着細胞を計測することによって細胞接着能を評価した。 細胞増殖能評価同様に融合タンパク質をコートし、血管内皮細胞を播種して1〜7日後の生細胞数を測定することにより、細胞増殖能を評価した。 細胞遊走能評価融合タンパク質をコートした上での遊走細胞数を計測することにより細胞遊走促進能を評価した。 血管新生促進評価上下二層のコラーゲンゲルを用いて血管内皮細胞を培養し、2日間培養を行うと血管内皮細胞が遊走・集合して管腔状のネットワークを構成する。この際コラーゲンゲル中に作製した融合タンパク質を添加し、内皮細胞のネットワーク構築能が融合タンパク質によって促進されるかどうか検討した。評価は形態観察及び血管新生マーカー遺伝子のmRNA定量によって行った。
|
Research Products
(6 results)