2009 Fiscal Year Annual Research Report
組込みシステムに適したコンポーネント技術についての研究
Project/Area Number |
08J06327
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
安積 卓也 Nagoya University, 情報科学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 組込みシステム / コンポーネントベース開発 / アクセス制御 / アクセス制御 / RPC / 最適化 |
Research Abstract |
組込みシステムの複雑化・大規模化に伴いソフトウェア生産性が問題となっている。この問題を解決するために、組込みシステムに適したコンポーネントシステムを提案してきた。本コンポーネントシステムは、コンポーネントを静的にインスタンス化・結合する静的なコンポーネントモデルを採用する。 昨年度に引き続き、申請書に書いた通りアクセス制御機構、最適化機構、RPC機構の完成度を高め、その成果を論文にまとめた。 今年度新たに、コンポーネントベース開発におけるソフトウェアの生産性の向上を目的とし、コンポーネントの結合部分に影響を与えずにコンポーネントを挿入する機構を提案した。コンポーネントの結合部分に新たなコンポーネントを挿入することで、さまざまな応用が可能である。たとえば、トレースログ機構、アクセス制御機構、RPCチャネル、性能評価、排他制御機構など広範囲に適用できる。提案機構はインタフェースジェネレータのプラグインとして実装した。そのプラグインを選択することで、挿入されるコンポーネントはコンポーネントの結合に適したコンポーネント記述、およびC言語のソースコードが自動生成され利用される。 さらに、コンポーネントシステムの適用事例として「リアルタイムOSのカーネルオブジェクトのコンポーネント化」、「倒立振子」、「UMLで設計された組込みソフトウェアの開発事例」を行った。本年度の成果として論文誌1件、国際会議3件、国内学会で3件の発表を行った。
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Research Products
(9 results)