2009 Fiscal Year Annual Research Report
脳心血管疾患危険因子に対する薬物治療の医療薬学・経済学的検討
Project/Area Number |
08J07477
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小原 拓 Tohoku University, 大学病院, 特別研究員(PD)
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Keywords | 脳血管疾患 / 医療薬学 / 薬剤経済 |
Research Abstract |
各種既存研究の一つである降圧治療中患者に関する追跡研究であるJ-HOME-Morning研究およびJ-HOME-Elderly研究は、2009年度末時点で3次調査・イベント調査回収率が80%を超え、それらデータの入力を進めている。回収を終えている1次調査・2次調査の結果を元に、第32回日本高血圧学会総会で「降圧治療中患者における家庭血圧管理と心電図上左室肥大の改善に関する縦断的検討:J-HOME-Morning(追跡)研究」、「治療中高血圧患者における家庭血圧コントロール改善・悪化の要因に関する検討:J-HOME-Morning研究」、「高齢者高血圧患者における早朝家庭血圧管理と降圧治療:J-HOME-Elderly研究」との演題名で発表を行った。家庭血圧を指標とし、高血圧治療の第一選択薬および降圧目標に関する大規模介入試験であるHOMED-BP研究は、2009年4月で新規患者登録が終了され、2009年度末をもってベースラインデータの回収が約95%終了し、データが固定された。2010年の高血圧学会総会にて、ベースラインに関する結果報告予定である。β遮断薬の有効性評価に関する介入試験であるJ-HOME-HR研究は2009年4月をもって試験が終了し、β遮断薬の家庭心拍効果および上室性不整脈の改善効果に関して「高血圧患者におけるβ遮断薬投与の家庭心拍減少および降圧効果検証のための介入研究:J-HOME-HR研究」との演題名で第32回日本高血圧学会総会にて発表を行った。市中病院における研究としては、降圧薬・脂質異常症治療薬の有効性や先発医薬品と後発医薬品の同等性に関する評価を行った。上記の各種既存研究に関しては、これまでに得られた結果については、学会報告以外に、各種学術雑誌へ報告を行っている。 東北大学病院における新規研究については、脂質異常症治療薬であるHMG-CoA還元酵素阻害薬または高尿酸血症治療薬であるアロプリノール服用者のスクリーニング作業と同時に、研究実施体制の整備がほぼ終了し、来年度中には結果報告が可能な状態にある。
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