2008 Fiscal Year Annual Research Report
Cdc7とClaspin/Mrc1による複製フォーク形成及び安定維持機構解析
Project/Area Number |
08J07497
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
早野 元詞 The University of Tokyo, 大学院・新領域創成科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | Cdc7 / Hsk1 / Mrc1 / DNA複製チェックポイント / mrc1変異体 |
Research Abstract |
本研究において、DNA複製チェックポイントと呼ばれる細胞周期S期途中でのDNA複製の停止を感知し、複製フォークを安定的に維持するカスケードに含まれるMrc1がDNA複製チェックポイントとは異なるDNA複製開始においてどのような役割を持っているのかを分裂酵母をモデル系として使用し、明らかにすることを目的としている。 本年実施された研究によって以下の研究成果が得られた。 1.1.Mrc1は複製開始起点へ結合し、複製開始因子であるCdc45のloadingを阻害する。 Mrc1欠損株においてはars2004におけるCdc45の結合量が上昇すること、hsk1 ts変異体においてMrc1が複製開始起点から離れていくに従ってCdc45の結合量が上昇していた。 2.hsk1 ts変異体において複製開始起点が減少するが、Mrc1欠損によっていくつかの複製開始起点が再び現れる。分裂酵母におけるDNA複製領域を確認するため、新規DNA合成を行った領域をBrdUで標識しマイクロアレイを解析するChIP-on-chip解析を行った結果、hsk1 ts変異体では複製開始領域が劇的に減少していたが、Mrc1欠損によって複数の複製開始領域からのDNA複製が回復していた。 3.mrc1変異体はHsk1欠損の致死を回復させる Mrc1がどのような機能や、ドメインの機能によってDNA複製開始を制御しているのかを解析するために、Hsk1欠損を回復させることのできるmrc1変異体を網羅的にスクリーニングし、同定した。
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