2009 Fiscal Year Annual Research Report
豊かなユーザエクスペリンス創成のための視覚特性を用いたメディア芸術表現の開発
Project/Area Number |
08J07518
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤木 淳 Kyushu University, 感性融合デザインセンター, 特別研究(PD)
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Keywords | メディア芸術 / 認知心理学 / 知覚 / インタラクション / コンピュータ・グラフィクス |
Research Abstract |
本研究はメディア芸術とデジタルコンテンツ産業の橋渡しとなるメディア芸術表現と、その表現を容易に応用可能とする基盤技術の開発を目的とします。本年度は研究実施計画に沿って1.メディア芸術表現の調査と考案、2.メディア芸術表現のためのプログラムライブラリの開発、3.メディア芸術作品の配布・実演展示によるユーザ評価、を行いました。具体的に、1に関しては、CGとインタラクティブの世界最大の国際学会であり、メディア芸術の祭典でもあるACM SIGGRAPHに参加し、国内外のメディア芸術作品の現状を確認する共に、昨年のメディア芸術、視覚心理学、コンピュータビジョンの調査・分析をもとに、人間の認知・視知覚特性に違和感を生じさせるメディア芸術表現を考案しました。2に関しては、最先端のコンピュータ・グラフィクス研究を行っているSony Computer Science Laboratories(Sony CSL)を訪問し、Sony CSLの研究員と連携をはかり、本メディア芸術表現の基盤となるプログラミング技法の開発を行いました。3に関して、2で開発したプログラミング技法を用いて考案した表現によるメディア芸術作品を制作、そして、ユーザ評価検証として、2月26日から28日及び3月22日から28日にかけてギャラリー展示場にて、Sony CSL研究員らと共に本技法を用いて制作したメディア芸術作品のデモ実演展示を行い、本表現と技法がメディア芸術に応用可能であることを確認しました。また、これまでの研究成果をまとめたものを、6月に春秋社から『メディア・テクノロジーの発想法-ヒト・環境・情報をつなぐ新しいアイディア(仮)』と題する書籍を刊行予定であり、現在、執筆中です。
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Research Products
(2 results)