2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08J08179
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
赤羽目 匡由 Waseda University, 教育・総合科学学術院, 特別研究員(PD)
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Keywords | 渤海 / 越喜靺鞨 / 高句麗遺民 / 唐 / 『三国遺事』 / 靺鞨 / 新羅・高麗北方彊域関係記事 |
Research Abstract |
本科学研究費による研究目的は、渤海領内諸種族の存在・活動様態の解明のために、これら諸族が渤海の支配を受ける以前の状況と、渤海により遷徒された諸族が周辺諸国に与えた影響とを明らかにすることである。 当該年度は、具体的には、1隋唐代(7~10世紀)の越喜靺鞨の住地、2高句麗遺民と唐の遼東地域支配、3『三国遺事』靺鞨・北方彊域関係記事の検討の3つの題目についてそれぞれ、1については(1)研究報告を、2については(1)関係研究文献の分析、(2)関係史料の分析を、3については(1)関係研究文献目録の作成、(2)その研究文献の収集、(3)関係史料の収集・分析を予定した。 1については今年度中に研究報告を行うことはできなかったが、次年度から具体的作業に入る予定であった研究論文執筆を先倒ししており、今後その過程で研究報告を行う予定である。2については、昨年度にやりのこした関係研究文献目録の作成とその文献収集を、在外研究受け入れ先の韓国学中央研究院蔵書閣で集中的に行い、ほぼ作業を終えた。(1)(2)の作業は現在遂行途上にある。3については、(1)(2)は2と同様、蔵書閣で文献情報及び文献の収集を集中的に行い、(3)は『三国遺事』の靺鞨・北方彊域関係記事の収集を終え、その分析を現在まで継続している。また『三国遺事』への理解を深めるため、韓国の諸歴史学会によるシンポジウム・研究会に参加し、昨年に引き続き『三国遺事』版本調査を高麗大学校中央図書館にて行った。
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Research Products
(3 results)