2008 Fiscal Year Annual Research Report
骨・軟骨細胞における副甲状腺ホルモン受容体シグナルの分子細胞学的解析
Project/Area Number |
08J08540
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
PAULO Freitas Niigata University, 超域研究機構, 特別研究員(PD)
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Keywords | 遺伝子 / 解剖学 / 細胞・組織 / 歯学 / 骨 |
Research Abstract |
平成20年は、PTH間歇投与により骨芽細胞前駆細胞における細胞分化ならびに細胞増殖を検討することで、これらにおけるPTH受容体シグナルの作用点を明らかにすると共に、PTH受容体過剰発現トランスジェニックマウスを作製し、そのphenotypeの解析を行った。前骨芽細胞には、粗面小胞体(ER)の発達が良いER-rich細胞とERの発達が悪いER-poor細胞の2種類存在し、PTH間歌投与では、Runx2/Cbfa-1陽性並びにALP陽性を示すER-poor細胞が増殖(BrdUの取り込み)していることが示された。ところが、ER-poor細胞からER-rich細胞または成熟型骨芽細胞への分化は破骨細胞の関与が必要と考えられた。そこで、EphB4の免疫電顕観察を行ったところ、PTH投与により前骨芽細胞のEphB4の発現が上昇していることを明らかにした。一方、破骨細胞の細胞膜にはephrin B2の局在が観察された。従って、PTH間歇投与による骨芽細胞への分化についてはephrin B2/EphB4を介すると考えられた(Freitas et al.,JBMR印刷中)。一方、type II collagen promoter cassetteにPTH受容体遺伝子を組み込んだトランスジェニックマウスは、現在、遺伝子を受精卵にmicroinjectionしFounderマウスが作製されつつある。肉眼的には長管骨や背骨の明らかな異常は見あたらないが、反対咬合を示すことから下顎頭軟骨の異常も疑われた。
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Research Products
(4 results)