2009 Fiscal Year Annual Research Report
バイオ・ナノ融合テクノロジーを基盤とした新規的な骨・軟骨誘導剤の開発
Project/Area Number |
08J08868
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北條 宏徳 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 骨・軟骨促進薬剤 / スクリーニング / 再生医療 |
Research Abstract |
1.網羅的解析により得られた候補群から骨・軟骨再生に向けての最適なシグナル条件を決定 低分子化合物およびsiRNAライブラリーから骨・軟骨促進作用を有する候補を確立した。低分子化合物に関しては昨年度行ったスクリーニングより骨形成促進剤としてGlabrisoflavone(G1)およびヘリオキサンチン誘導体THを見出した。また軟骨促進剤としてOxyteteracycline(Oxy)を見出した。 siRNAライブラリーに関してはsiRNAの組み合わせを含めた検討の結果、いずれの組み合わせにおいても骨芽細胞分化および軟骨細胞分化を顕著に促進させるものは見いだせなかった。以上の解析により今後は低分子化合物を用いた骨・軟骨再生の可能性を検討していくこととした。 2.候補シグナル条件、PEG-DETおよびインプラントの混合条件のin vitro条件下における最適化、骨・軟骨再生用多機能型インプラントの作成 骨促進剤THのIn vivo投与の目的のため、リン酸カルシウム担体とTHを混合したTHインプラントを作製した。In vitro assayの結果THインプラントは最大で40日間骨誘導能を維持していることが明らかとなった。今後マウス骨欠損モデルを用いたIn vivo解析を計画中である。 3.新規候補薬剤の骨・軟骨形成メカニズム解析(in vivo解析。標的遺伝子変異マウスの作成等) 骨形成促進薬THのメカニズム検討に関してはマイクロアレイを行い、現在ターゲット因子の同定を検討中である。軟骨形成促進薬Oxyのメカニズムに関してはsiRNAを用いた解析により、OxyはBmp2発現誘導を介して軟骨細胞の分化を促進させている可能性が明らかとなった。
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Research Products
(2 results)