2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08J09081
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
佐藤 生馬 Tokyo Denki University, 先端科学技術研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | オープンMRI / MRI画像誘導下手術 / 低侵襲手術 / マニピュレータ / 拡張現実技術 / ナビゲーションシステム / 電磁波計測 |
Research Abstract |
近年,MRIは診断のみならず,治療にも積極的に用いられるようになってきており,術中にMRIを用いて画像を取得しながら手術を行うMRI画像誘導下手術が提案されている.しかしながら,狭所であるMRI内では術者の十分な作業環境が得られないため,手術支援装置などの工学的な支援を必要としている. 本研究では,MRI内で穿刺手術などの低侵襲手術を支援することを目的として,実空間とMRI画像の重畳(オーバーレイ)表示を用いたナビゲーションシステムと,穿刺手術支援マニピュレータシステムを有するオープンMRI誘導下手術支援システムの開発する.そして,特殊環境であるMRI環境下での手術支援システムの開発手法を確立することである. 具体的に本年度は以下のことを行った. 1.リアルタイムオーバーレイ表示によるナビゲーションシステムと,体動及び患部の変形に追従可能な穿刺角度補正機能を有する穿刺手術支援マニピュレータシステムの開発を行った. 2.MRI近辺での漏洩電磁波強度の指標と漏洩電磁波の強度に対して行うべき電磁波対策の基準は未だないため,MRIに電磁波を放射し,電磁波の強度と放射時間ごとに電磁波がMRI画像に与える影響の調査を定量的に行い,MRI画像の電磁波耐性の強度を明確にした.そして,開発した機器の導入による磁場のゆがみがMRI画像へ与える影響を定量的に評価した. 3.開発したシステムを用いて実験ファントムに対してオーバーレイ表示と穿刺実験を行い,オーバーレイ表示精度と穿刺精度を評価した.
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Research Products
(4 results)