2010 Fiscal Year Annual Research Report
発熱型荷電交換反応によるアイソベクトル型スピン単極子共鳴状態の探索
Project/Area Number |
08J09206
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
野地 俊平 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 発熱型荷電交換反応 / アイソベクトル型スピン単極子共鳴 / SHARAQスペクトロメター |
Research Abstract |
本研究は、原子核のアイソベクトル型スピン単極子共鳴を発熱型荷電交換反応の方法によって実験的に確立することを目的とするものである。今年度は、2009年6月に開かれた理化学研究所RIビームファクトリーの核物理実験課題審査委員会に提出して、申請した6.5日間のビームタイムの全てが認められた、SHARAQスペクトロメターを用いて行う実験課題"Development of the exothermic charge-exchange reaction as a new spin-isospin probe and its application to the observation of the isovector spin monopole resonance in <90>^Nb"を遂行した。本実験に先立って、本実験の条件・手順を詳細に詰めるとともに、同研究所のペレトロン加速器で得られる陽子ビームを用いたビームライン飛跡検出器開発のための予備実験を行って検出器開発のための基礎データを取得し詳細な解析を行い、検出器・散乱槽等を含む本実験セットアップの設計・組立てを進めた。2010年10月に本実験を成功裏に行うことができ、十分な物理データを取得することができた。実験後はすぐにデータ解析に着手し、現在、鋭意論文執筆を進めているところである。なお、本実験の結果の一部については、理研仁科センターの紀要を執筆・投稿した。
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Research Products
(4 results)