2008 Fiscal Year Annual Research Report
ミクロレベルで組織の自動分類が可能な超音波イメージング装置の開発と解析手法の確立
Project/Area Number |
08J09224
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岩本 貴宏 Tohoku University, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 超音波顕微鏡 / 機械学習 |
Research Abstract |
本研究の目的は,非侵襲的に高解像度で皮膚組織の観察が可能な超音波イメージング装置の開発および,その超音波イメージング装置を用いて皮膚組織を観察し、組織からの反射超音波信号の解析による組織特性の計測と皮膚組織の自動分類を行うシステムの構築である. ここで開発された超音波イメージング装置は観察領域の縦,横,奥行きを必要に応じて2mm×2mm×2mmから20mm×20mm×10mmの範囲で切り替えることが出来る,観察領域より得られた超音波信号に対し,距離減衰および位置のずれの補正により組織の三次元組織像を構築する. 本年度は,この超音波イメージング装置を用いて体表組織および人工皮膚組織の観察を行い,組織からの反射超音波信号を取得した。この反射超音波信号の解析により1、組織の超音波断面像の構築2、組織ごとの超音波周波数パラメータの評価3、組織の周波数パラメータに基づく自動分類の研究の3点について研究を行った。 超音波の距離による減衰を補正し、組織ごとの超音波反射鏡度を画像化することで、組織を傷つけることなく組織の超音波断面像を得ることができた。今回100MHzの超高周波超音波を用いることで、数10マイクロメートルでの解像度での画像化が可能であった。さらに,それぞれの組織における超音波信号の周波数パラメータの解析により,組織を特徴づけることができる可能性が示された。この周波数パラメータに基づき、超音波断面像に対応する超音波パラメータによる組織性状図の作成が可能となった。
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Research Products
(2 results)