2009 Fiscal Year Annual Research Report
光る破骨細胞を基盤とした骨リモデリングと骨モデリングの解析
Project/Area Number |
08J09302
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
茶谷 昌宏 Tokyo Institute of Technology, 大学院・生命理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 破骨細胞 / メダカ / トランスジェニック / ライブイメージング |
Research Abstract |
以前までに体内の破骨細胞を生きた状態で可視化することを目的に、破骨細胞が特異的に発現するとされるcathepsinKとTRAPの遺伝子のpromoterをクローニングし、その下流に蛍光タンパク質をつなぐコンストラクトを作製することで、破骨細胞が特異的に光るトランスジェニックメダカを確立した。 この一年間に行った研究を以下に記す。 破骨細胞は体内で多核の細胞として骨に隣接し、骨を吸収することが示唆されているが、そのメカニズムは明らかとなっていない。例えば、いつ細胞は融合するのか。骨に隣接する前か、骨の上なのか。吸収後は骨の上を移動できるのか、などがその例である。そこで、その破骨細胞が骨を吸収するまでの現象をライブでみる系を確立することで、そのメカニズムが示せると考え、研究を進めた。 破骨細胞の核を赤色、膜を緑色に光らせることで、細胞一つ一つの形態と核数を観察でき、さらには細胞融合して多核化する瞬間がライブイメージングできると考え、以下の戦略を行った。SV40T-antigen由来のシグナルを用いた核移行型DsRed、プレニル化シグナルを用いた膜移行型GFPをそれぞれ、TRAPpromoterの下流につないでマイクロインジェクションを行い、それぞれのトランスジェニックメダカを作製した。さらにそれらのダブルトランスジェニックを作製することで、魚類の多核な破骨細胞をライブイメージングすることに成功した。現在、そのダイナミックな挙動をタイムラプスイメージングにより、解析している。
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Research Products
(1 results)