2010 Fiscal Year Annual Research Report
光る破骨細胞を基盤とした骨リモデリングと骨モデリングの解析
Project/Area Number |
08J09302
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
茶谷 昌宏 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 破骨細胞 / メダカ / トランスジェニック / ライブイメージング / 骨モデリング |
Research Abstract |
体内の破骨細胞を生きた状態で可視化するために、破骨細胞が特異的に発現するcathepsin KとTRAPの遺伝子promoterをクローニングし、その下流に蛍光タンパク質をつなぐコンストラクトを作製することで、破骨細胞が特異的に光るトランスジェニックメダカを確立した。 脊椎骨はアーチ状の構造を持つことで脊髄や主血管を支えており、破骨細胞はその骨の内側に局在していることが示された。魚類における破骨細胞の役割を調べるためにゼブラフィッシュ、メダカの破骨細胞機能欠損型変異体を新たに作出、解析し、これまでマウスでは解析が困難であった骨モデリングの解析を可能とした。さらに、このモデリングに機能的な破骨細胞と骨芽細胞の挙動を調べるためにダブルトランスジェニックメダカを作製し、ライブイメージングを用いて詳細に解析した。その結果、骨を覆う骨芽細胞の移動と破骨細胞の多核化、活性化に因果関係があることを突き止めた。これは、骨代謝において破骨細胞の活性化機構として新しい意義を示すもので、現在、論文を投稿中である。
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Research Products
(3 results)