2008 Fiscal Year Annual Research Report
プログラムの系統的な自動双方向化の理論と実装に関する研究
Project/Area Number |
08J09584
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松田 一孝 The University of Tokyo, 大学院・情報理工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | プログラミング言語 / 双方向変換 / プログラム変換 / プログラム解析 / ホオートマトン / XML |
Research Abstract |
あるデータを別のデータへと変換する.このとき変換後のデータに加えた変更を,対応するように元のデータに書き戻せると便利である.本研究は,あるデータから別データへと変換するプログラムから,変換後のデータ上の変更を元のデータに書き戻すプログラムを自動的かつ系統的に導出することを目指している. プログラムの系統的な自動双方向化の基本的なアイデアは,昨年度研究代表者らにより示されていた.そこで本年度は,その基本的なアイデアを実際の変換プログラムに適用する際の問題について整理し,また解決法を示すことを目指した. XMLはデータ交換用フォーマットの事実上標準として広く使用されている.また,異なるアプリケーションはそれぞれ異なる形式のXMLを要求することが.そのため,XMLの上の変換プログラムの双方向化は重要である.しかし,XML変換プログラムに対し,素朴に双方向化を適用したのでは,あまり多様な変更を書き戻すことのできない書き戻しプログラムが導出される場合がある.我々はまず,適切な前処理を用いた後に素朴な双方向化手法を適用することでこの問題を回避できることを示した.そして,この前処理手法を整理および実装し,その有用性を確認した.さらに,提案した前処理手法の双方向化以外ににも有用であることを示した.
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Research Products
(3 results)