2009 Fiscal Year Annual Research Report
可動型グラフト鎖を有する新規ポリマー:グラフトポリロタキサン
Project/Area Number |
08J09781
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
高坂 泰弘 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | グラフトポリロタキサン / ポリロタキサンネットワーク / 特殊NMR測定 / ロタキサン型架橋剤 / 速度論的安定化 / 液晶性ロタキサン |
Research Abstract |
研究実施計画では、グラフトポリロタキサンにおけるグラフト鎖の可動性を活かした材料の開発を目指すと記載した。このために、昨年度に引き続き特殊NMRスペクトルによるグラフト鎖の可動性の評価を行い、可動性の発現によるポリマーの形状変化を観察した。また、実施計画の後半に記載した[5]ロタキサン型架橋剤の合成を検討したが、試料の溶解性が悪く、現時点で標的化合物の合成は達成されていない。また、グラフトポリロタキサンの前駆体であるポリクラウンエーテルに、末端にシクロヘキシル基を持つアンモニウム塩を貫通させ、反対側の末端にビニル基を修飾したポリロタキサンを合成した。これを架橋剤として用い、分解性架橋構造の機能を最大限に引き出す系を探し、種々のモノマーと共重合・塩基の添加による分解を検討している。これとは別に,液晶性を示す光応答型ロタキサンポリマーの合成を目指し,輪成分に重合活性基1つを含むクラウンエーテル型ロタキサン、及びメソゲンの修飾が可能な反応性ロタキサンの合成も行った. なお、別途届け出たように、今年度は9月~3月まで海外にて研修を実施したため、上記成果は今年度前半のみの結果である。
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Research Products
(7 results)