2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08J09840
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
齋藤 俊克 Nihon University, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | ポーラスコンクリート / 強度 / 繊維混入率 / 連続空隙率 / 調合設計 / 耐久性 |
Research Abstract |
1.繊維補強ポーラスコンクリートの力学的性質 (1)繊維補強ポーラスコンクリートの力学的性質に及ぼす養生条件の影響 温水養生した繊維補強ポーラスコンクリートの圧縮及び曲げ強度は,水中養生したもののそれらの約87及び95%を与える。よって,温水養生は,ポーラスコンクリートの促進養生法として有用である。 (2)繊維補強ポーラスコンクリートの力学的性質に及ぼす繊維長さの影響 繊維長さ/粗骨材最大寸法の比を一定とすれば,繊維長さ及び粗骨材最大寸法が異なる場合でも,繊維補強ポーラスコンクリートの力学的性質は,ほぼ同程度となることを明らかにしている。 (3)繊維補強ポーラスコンクリートの力学的性質に及ぼす繊維の種類の影響 ビニロン繊維補強ポーラスコンクリートの圧縮及び曲げ強度並びに曲げタフネスは,ポリプロピレン繊維を用いたもののそれらに比べて相当に大きい。 2.繊維補強ポーラスコンクリートの耐久性 (1)繊維補強ポーラスコンクリートの乾湿繰返し及び凍結融解抵抗性 相対動弾性係数が60%以下になった時点において,無補強のものに比べて,繊維補強ポーラスコンクリートは高い強度を維持する。このことがら,耐久性の改善において繊維補強は有効である。 3.繊維補強ポーラスコンクリートの調合設計法の提案 (1)繊維補強ポーラスコンクリートの調合設計法 提案した各種調合要因を用いることによって,繊維補強ポーラスコンクリートが合理的に調合設計できる手法を提案している。 (2)繊維補強ポーラスコンクリートの力学的性質の推定法 水セメント比及び養生条件並びに,提案した力学的性質の制御因子を用いることによる,繊維補強ポーラスコンクリートの圧縮強度,曲げ強度及び曲げタフネスの推定式を導いている。
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Research Products
(7 results)