2008 Fiscal Year Annual Research Report
意図・感情をリアルタイムに演技で表現するリアクティブバーチャルクリーチャ
Project/Area Number |
08J10000
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
三武 裕玄 Tokyo Institute of Technology, 大学院・総合理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 動作生成 / キャラクタ / 物理シミュレーション / 触覚 / インタラクション / バーチャルリアリティ |
Research Abstract |
本年度は,キャラクタモーションのリアルタイム自動生成を実現する動作生成の研究を中心に行った.生物の感覚・運動系を模したモデルによる反応動作生成において,運動系に相当する動作生成部はキャラクタの見た目の最終的な出力を担う.そのため,入力である感覚系モデルの構築において,作成したモデルの妥当性を確認するためには,まず適切に機能する運動系モデルが必要となる.身体や環境の物理制約を考慮した動作生成アルゴリズムの構築のため,様々な動作を実現するための動作生成のフレームワークの検討を行った.検討の結果,共通して必要となる逆運動学計算について,物理シミュレータ上に構築した.これはキャラクタ身体の各パーツを目標に従って動作させるものであり,キャラクタが目的に沿った動作を行う上での最も基本的な機能となる.また,キャラクタと直接的なインタラクションの際に,ユーザからの接触に対する反応動作を実現するため,触覚モデルについて検討を行い,実装に着手した.物理シミュレータからキャラクタ身体パーツの接触情報を取得し,接触の位置と力の大きさから触知覚情報を再現する.前述の動作生成部と組み合わせ,触れられた場所と強さによってそれぞれ異なりかつ適切な反応動作を実現するよう,実際の反応動作を確認しつつ構築を行っている.今後も引き続き動作の種類の充実,および触覚モデルの構築を行い,意図表出を行うキャラクタを実現するための基盤としたい.
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Research Products
(1 results)