2009 Fiscal Year Annual Research Report
意図・感情をリアルタイムに演技で表現するリアクティブバーチャルクリーチャ
Project/Area Number |
08J10000
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
三武 裕玄 Tokyo Institute of Technology, 大学院・総合理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | バーチャルクリーチャ / 物理シミュレーション / 動作生成 / 力覚インタラクション / 選択的注意 / バーチャルリアリティ |
Research Abstract |
本年度は,これまで構築した視覚・触覚モデル,および逆運動学と動力学に基づく動作生成基盤を組み合わせ,直接的なインタラクションにおいて多様な反応動作を生み出すバーチャルクリーチャ演技生成システムの実現を行った.視覚・触覚モデルの出力から実際の動物同様の行動を生み出すために,人間が際立った感覚刺激に対して自然と注意する仕組みである選択的注意を模擬したモデルを構築して用いることで,感覚モデルと運動モデルの統合を行った.これにより,実際の動物との間で行われるような多様で精緻なインタラクションを,体験者とバーチャルクリーチャとの間で実現することができた.さらに,提案手法を用いたバーチャルクリーチャに対して,指で直接触れるインタラクションを可能とするデモアプリケーションを作成し,学会や展示会で多くの来場者に体験していただいた.多くの体験者が実際に多様なインタラクションを行って喜ぶ様子が見られたことや,バーチャルクリーチャについてかわいらしいといった感想が多く得られたことから,提案手法が実際にエンタテインメント作品に使用できる可能性を強く示すことができたといえる.今後は,実現した感覚・運動の仕組みに対し,さらに記憶をモデル化して用いる事でさらに多種のインタラクションを実現できる手法としていく予定である.また,提案手法をまとめたソフトウェアライブラリを広く公開し,第三者に使用してもらうことによって手法の有用性を検証していきたい.
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Research Products
(5 results)