2009 Fiscal Year Annual Research Report
青年期における性感染症の予防モデルの構築に関する研究
Project/Area Number |
08J10360
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
尼崎 光洋 J. F. Oberlin University, 大学院・国際学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 大学生 / 性感染症 / 行動変容 / Health Action Process Approach |
Research Abstract |
本研究は,大学生を対象として,Health Action Process Approach(HAPA ; Schwarzer, 1992)に準拠しながら,性感染症の予防を目的としたコンドームの使用行動を促進させるための心理・行動モデルの構築を行い,わが国における大学生の性感染症予防を促進させるための基礎資料を提言することを目的とした。平成21年度に行った研究の概要と知見を以下にまとめる。 1.大学生を対象に,性感染症の予防行動として,コンドームの使用に対する意思決定バランスを測定する尺度の開発を行った。その結果,信頼性と妥当性が確認されたコンドームの使用行動に対する意思決定バランス尺度が開発された。本結果については,思春期学に掲載された。 2.大学生を対象に,主観的罹患可能性や疾患の主観的重篤度を内包し,動機づけ段階の中で,末端の先行要因と見なされているリスク知覚に着目し,HAPAを構成する心理的変数の1つであるリスク知覚尺度を測定する尺度の開発を行った。その結果,信頼性と妥当性が確認されたリスク知覚尺度が開発された。 3.大学生を対象に,性感染症予防としてのコンドームの使用行動を実行し始める前から,コンドームの使用行動を習慣化させるまでの過程に働きかけるPhase-specific self-efficacyを測定する尺度の開発を行った。その結果,信頼性と妥当性が確認されたPhase-specific self-efficacy Scaleが開発された。
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Research Products
(4 results)