2009 Fiscal Year Annual Research Report
広域情報空間のためのインタフェース構築による空間型コンテンツの創出
Project/Area Number |
08J10373
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鳴海 拓志 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 空間型コンテンツ / ユビキタスインタフェース / 冷温感覚 / ウェアラブル / コミュニケーション支援 / 五感インタフェース / アンビエントデバイス / 嗅覚ディスプレイ |
Research Abstract |
本研究の目的はユビキタス情報空間のインタフェースを構築し,「人と環境」,「人と人」が多様なインタラクションを行なえる環境を作り出すことで,新しい都市基盤と体験型コンテンツを創造することである. 本年度はアンビエントデバイスや五感情報を利用して空間を質的に変化させ,人間の行動に影響を与える手法を検討した.前年度構築したウェアラブル冷温感覚提示装置を利用した空間分割システム"Thermotaxis"をさまざまな環境下で展示し,実際に温度場によって空間中の人間の行動を変化させる事ができることを確認した.またここで得られた人間はある温度の温度場と温度場の間に集まるという知見と対人学の知見を利用し,人間の周囲に温度場を生成することで人同士の距離を適切に制御し,コミュニケーション支援をするシステム"Thermosociety"を作成した.このシステムの展示を通じたユーザ観察から,温度情報提示の効果によって対人距離が制御されるだけではなく,心理的な抵抗感のような心理的側面までも変化させることができる可能性を提示した. また,アンビエントデバイスを通じて周囲の人の流れを可視化するム"風見鶏の視線",および,嗅覚情報提示によって空間に特性を与えるシステム"目と鼻の先"の二つを作成した."風見鶏の視線"では,風見鶏型アンビエントデバイスを公共空間中に設置する.コンピュータビジョンによって風見鶏の周囲の人の流れを計測し,その流れを風見鶏の動きに反映させることで,それを見る人の行動に影響を与えることを狙った."目と鼻の先"では,VRやMR環境下でのナビゲーション等に嗅覚情報を用いることを提案し,インクジェット方式の嗅覚ディスプレイを利用して,空間中での位置や向きに応じて強度を細かく制御しながら匂いを提示した.この二つのシステムを大規模公共空間である羽田空港に一ヶ月間にわたり展示し,データを取得した.
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Research Products
(15 results)
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[Presentation] 風見鶏の視線2010
Author(s)
澤田耕司, 鳴海拓志, 鈴木康広, 山崎俊彦, 相澤清晴, 廣瀬通孝
Organizer
インタラクション2010
Place of Presentation
学術総合センター
Year and Date
2010-03-01
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[Presentation] Thermotaxis2009
Author(s)
Young Ah Seong, Takuji Narumi, Tomohiro Akagawa
Organizer
Laval Virtual ReVolution 2009
Place of Presentation
Laval, France
Year and Date
2009-04-22