2008 Fiscal Year Annual Research Report
戦後の日本宗教のナショナリズムに関する宗教社会学的研究-新宗教運動を中心に-
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08J10482
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
塚田 穂高 The University of Tokyo, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 宗教社会学 / 新宗教 / ナショナリズム / 日本宗教 |
Research Abstract |
今年度、特に充実させることができたのは、諸学会・研究会での研究発表である。特に、研究分野における最も中心的な学会である「宗教と社会」学会において、テーマセッション「近・現代日本宗教におけるナショナリズムの諸相-神道・新宗教・海外日系宗教を中心に-」を企画した。当セッションは、本研究の課題とも直結するものであり、諸研究者・識者と討議を交わすことができた点・中心的学会において当該テーマの重要性・存在意義を示すことができた点において、大きな前進があったと言える。 一方、今年度発表した論文は、必ずしも多くはなかったものの、前述テーマセッションにて発表した内容を展開させ、「新新宗教における文化的ナショナリズムの諸相-真光と幸福の科学における日本・日本人観の論理と変遷-」を執筆し、『宗教と社会』誌に投稿、査読を経て掲載となった。当該論文は、本研究課題のナショナリズムに深く関わるものであり、今後の研究の全体ならびに博士論文の中でも重要な一角を担うであろう論考となった。 また、今年度は、調査研究等よりも、書籍・資料の蒐集・購入に多くの精力と費用を費やし、宗教教団・団体関係の重要資料や、戦後日本の宗教・新宗教・ナショナリズムに関係する文献を渉猟して蒐集した。今後の研究を進め、全体像を構築し、博士論文を執筆するに際して欠かせない資料をかなりの程度揃えることができたと言えよう。 次年度は、蒐集した資料の読み込みを進め、更なる資料蒐集や調査研究を行い、論文の形での成果産出に重点を置いた研究活動を推進する予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article]2008
Author(s)
藤田庄市
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Journal Title
『宗教事件の内側-精神を呪縛される人びと-』所収「宗教事件関係年表」・「教団・団体解説」(岩波書店)
Pages: 1-27
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