2008 Fiscal Year Annual Research Report
大都市における地中熱総合利用ポテンシャルの把握法及び最適利用法に関する研究
Project/Area Number |
08J10944
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
南 有鎮 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(DC2)
|
Keywords | 地中熱 / 地下水利用 / 空調システム / ポテンシャルマップ / 空水冷ヒートポンプ / 冷暖房実験 / フィージビリティスタディ / 数値シミュレーション |
Research Abstract |
本研究は地中熱・地下水利用ポテンシャル把握手法および最適利用法に関する研究である。平成20年度においては以下の研究項目を実施した。 1.実大実験装置を用いた冷暖房実証実験(場所:東京大学千葉実験所、千葉市稲毛所在) :地下水を直接汲み上げ熱交換を行う地下水利用空調システムの実大性能実験を行い、システム性能および地下熱環境への影響を検討した。平成20年度に行った冷暖房実験結果では約5.0のシステムCOPが得られ、地下水利用システムの優れた性能を確認した。また、井戸内目詰まり対策や地下水還元方法など、長期運転のためのシステム設計手法を検討した。 2.建物負荷モデルと3次元地中熱・地下水移動モデルを用いたシミュレーション :建物熱負荷計算モデル(TRNSYS)を用い、各地域(札幌、東京、鹿児島)における地下水利用システムのフィージビリティ検討を行った。また地中熱・地下水移動モデル(FEFLOW)を用い、実建物へ適応した場合の地中採・放熱量および地中温度の変化を予測した。 3.地中熱・地下水利用空調システムの最適運転手法の提案 :これまでの実証実験およびシミュレーション結果を踏まえ、地中熱および地下水利用空調システムの設計・運転手法の基本ガイドラインを検討した。また数値シミュレーションによる地中熱交換器の設置および循環水の流量の検討を行った。 4.地中熱利用ポテンシャルの把握手法を提案すると共に、定量的なポテンシャル計算に必要なGISデータ、地下水データおよび地盤ボーリングデータの収集を行った。
|
Research Products
(8 results)