2009 Fiscal Year Annual Research Report
大規模文化財モデルをインタフェースとしたオンラインデータベースシステム
Project/Area Number |
08J11029
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡本 泰英 The University of Tokyo, 大学院・情報理工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 大規模形状モデル / デジタルアーカイブ / イメージベーストレンダリング / リアルタイムレンダリング / クラウドコンピューティング / ネットワークレンダリング / データベースインタフェース |
Research Abstract |
今年度は,昨年度に研究・実装を行ったサーバ/クライアントモデルによるイメージベースの大規模形状モデル描画システムをより効率的な描画システムとする技術の研究を行った.また,本研究によって実現したネットワークレンダリングシステムを使い,表示された3次元モデルを介して他の情報へのアクセスを可能とするインタフェースの開発を行った. イメージベースによる3次元形状の描画を高品質に描画するには,ある程度の解像度の形状データが必要である.本年度は低解像度の形状データを効率よくクライアントに送信するために,Adaptive Tetrapuzzlesのようなパッチベースの階層構造モデルをサーバ上で予め生成しておき,部分パッチごとに形状モデルを送るシステムを構築した.これにより,大規模モデル閲覧の際,視点がどの位置にあっても適切な解像度の形状データを常に供給することが可能となった. また,こうして構築したネットワーク上での大規模モデル描画システムを用い,大規模文化財3次元モデルを他の情報ヘアクセスするためのインタフェースとして用いるシステムを開発した.ここでは,以前に開発した3次元モデルの特定領域に対して,情報へのリンクを関連付けるシステムをネットワーク描画システムに拡張した.サーバ上にある階層的な形状モデル内に関連付けデータを保存しておき,上記の低解像度モデルと共にそれを送ることで,3次元モデルの特定領域に関連付けられた情報を特定し,それをユーザに提示することが可能となった.また,描画システム上でユーザが特定領域を選択し,情報を関連付けた結果をサーバ上の形状データに反映させることで,多ユーザ間で3次元モデルとそこに関連付けられた情報を自由に編集,及び共有できるシステムを構築することに成功した.
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Research Products
(1 results)