2008 Fiscal Year Annual Research Report
大規模文化財モデルをインタフェースとしたオンラインデータベースシステム
Project/Area Number |
08J11029
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡本 泰英 The University of Tokyo, 情報理工学系研究科・コンピュータ科学専攻, 特別研究員(DC2)
|
Keywords | 大規模形状モデル / ネットワークレンダリング / 光線空間法 / キャッシング |
Research Abstract |
今年度はサーバ/クライアントモデルによる画像ベースの描画システムを実現するため、サーバ・クライアントそれぞれのシステムの開発を行った。サーバシステムではクライアント側に送る画像を生成するためのシステムを開発した。画像生成には、階層的な形状データを用いた実時間描画システムを採用した。これにより画像生成が非常に高速かつ大量に行うことが可能となった。この画像生成システムに加え、クライアント側からのリクエストに応じて画像を送信する機能を実装した。またこのリクエスト処理を高速に行うために頻繁なアクセスを受ける、もしくは最近アクセスされた画像に関してはその周辺の画像群と含めてメモリ上に保持するキャッシング機能の開発を行った。クライアントシステムではサーバ側に現在の視点情報を送り、返される画像群から現在のシーン画像を再構成するシステムを開発した。シーン画像生成には光線空間法を用いて行うが、入力となる画像群のサンプリング密度が低い場合、正確な光線を認識できないために生成画像の質が落ちてしまう。それを補うために、低解像度の形状データをサーバ側から適宜受信し、これから深度画像の生成を行い、この深度情報を用いることにより正確な光線の取得を行った。光線空間法による画像生成では射影テクスチャマッピングの技術を用いることでハードウェア処理によって行うこととした。これにより描画処理の速度を大幅に向上することができた。また、サーバ側と同様なメモリキャッシングを行うことで、描画の際の通信負荷を軽減することができた。
|
Research Products
(1 results)