2008 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカ合衆国における自律的な専門職基準を中心とした教職の専門職化の改革
Project/Area Number |
08J11119
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
飯窪 真也 The University of Tokyo, 教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | NBPTS / 専門職基準 / 教師教育 / 教員評価 |
Research Abstract |
本研究の目的は、アメリカ合衆国において1993年以降自律的な専門職基準に基づいて自主的に行われている全米教職専門基準委員会(National Board for Professional Teaching Standards,以下NBPTS)の専門職としての教師の資格証明を中心とした改革の検討である。本年度は、特徴的な改革を行っている州レベルの現場の具体的な特質を現地文献や資料の収集、現地でのフィールド調査を通じて検討した。 主な研究対象の第一は、スタンフォード大学の修士課程の教師教育プログラムと同大学が参加するカリフォルニア州教師のための能力評価(Performance Assessment for California Teachers,以下PACT)である。PACTは、州が教員養成課程に求める説明責任をNBPTSの資格証明と同様のポートフォリオの作成を中心としたオルタナティブな方法によって果たす新しい教育養成課程修了者能力評価プログラムである。同大学を事例とした実践的な大学院レベルの教師教育の実態、専門職基準に基づいたアカウンタビリティの具体的なモデルについて、現在論文を準備している。 主な研究対象の第二はNBPTSの資格証明に全米で最も力を入れているノースカロライナ州における改革である。同州の改革については9月に日本教師教育学会の研究大会において発表した。3月に行った現地調査では、NBPTSの資格証明を推進している教師たちの年次集会への参加、州の教師ネットワークの代表や教育長のスタッフ、同州の専門職基準委員会のメンバーといった関係者へのインタビュー、学校訪問を通じ、改革の多様な側面に関する情報を収集した。この改革についても現在論文を準備中である。 以上に加え、NBPTSのスタッフと連絡し、校長等の教育管理職の資格証明の構想など改革の新たな展開に関する情報も収集した。
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