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2010 Fiscal Year Annual Research Report

ドーパミン受容体D2のSNPが選択的スプライシング及びアルコール依存症に与える影響

Research Project

Project/Area Number 08J11349
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

笹邊 俊和  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC1)

Keywordsドーパミン / 選択的スプライシング / アルコール
Research Abstract

ドーパミン受容体D2はこれまでアイソフォーム間の機能の違いが注目され、研究されてきた。本研究の目的はアイソフォームを作り出している選択的スプライシングがどのように調節されているか、そのメカニズムを解明することである。
まず、選択的スプライシングを調節しているタンパク質を同定するためにいくつかのタンパク質を培養細胞内に過剰発現させ、D2受容体の選択的スプライシングが変化するかを調べた。その結果、PTBP1タンパク質によってD2受容体のアイソフォームのうちLong型が増加し、Short型が減少することが分かった。また、この結果をsiRNAを用いたノックダウンの実験で確認することができた。
次に、転写されたRNAの配列の中でどの部分の配列が選択的スプライシングの調節に重要かを明らかにするための実験を行った。方法としてはminigeneを用いたスプライシング・アッセイを行い、minigeneの配列に変異を導入することで、どの配列の変異によってアイソフォームの量比が変化するのかを調べた。変異を導入することによってアイソフォームの量比が変化する配列が選択的スプライシングの調節に重要だと考えられる。現在までにいくつかの配列の関与を示唆するデータが得られたため、今後はこれらの配列についてさらに詳細に検討する予定である。
ドーパミン受容体D2の選択的スプライシングについては、アルコール摂取によりPTBP1タンパク質を過剰発現させた時と同様の効果が現れることがラットの内在のドーパミン受容体D2に関して報告されている。この結果が、本研究で用いているminigeneにおいても再現された。エタノールの添加は細胞内のタンパク質キナーゼPKAを活性化することが知られており、またPTBP1がPKAによってリン酸化されることも知られている。これらのことから、現在ドーパミン受容体D2の選択的スプライシングに対するPKAの関与に着目して研究を進めている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Polypyrimidine tract-binding protein 1 regulates the alternative splicing of dopamine D(2)2011

    • Author(s)
      Toshikazu Sasabe
    • Journal Title

      Journal of Neurochemistry

      Volume: 116 Pages: 76-81

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] PTBP1によるドーパミンD2受容体の選択的スプライシング制御2010

    • Author(s)
      笹邊俊和
    • Organizer
      日本生化学会関東支部例会
    • Place of Presentation
      長岡科学技術大学
    • Year and Date
      2010-05-29

URL: 

Published: 2012-07-19  

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