2009 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノム不安定化の起源―チェックポイントと修復のクロストーク―
Project/Area Number |
08J40037
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中川 浩子 Kyoto University, 放射線生物研究センター, 特別研究員(RPD)
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Keywords | DNA二本鎖切断(DSB) / 放射線高感受性 / NBS1 / DNA損傷修復 / 細胞周期チェックポイント / DNAアルキル化 / 核内フォーカス / タンパク質修飾 |
Research Abstract |
NBSIは放射線照射(IR)などによるDNA二本鎖切断(DSB)の相同組換え(HR)修復に重要な役割を担い、チェックポイント制御に機能しているだけでなく細胞の生存に必須の分子であることが知られている。近年DNA二本鎖切断(DSB)以外の紫外線などによるDNA損傷修復においてもNBS1が重要な役割を担うことが明らかとなってきた。DNAアルキル化剤は酵母を用いたDNA修復機構の解析において研究され、抗がん剤としても使用されているが哺乳細胞におけるその修復機構は未だ不明な点が多い。本研究はDNAアルキル化損傷修復におけるNBS1の機能解析を目的として行う。 現在までにNBS1欠失細胞がDNAアルキル化剤に感受性を示し、NBSIがDNAアルキル化損傷時に核内フォーカスを形成することを明らかとした。さらにDNAアルキル化損傷時にNBS1依存的にタンパク質修飾を受ける分子を見いだしている。
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