2008 Fiscal Year Annual Research Report
環境応答としてのプロトンポンプの活性制御機構の解明
Project/Area Number |
08J40113
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西 晶子 Osaka University, 産業科学研究所, 特別研究員(RPD)
|
Keywords | V-ATPase / 膜蛋白質 / 細胞・組織 / プロテオーム / 酵素反応 |
Research Abstract |
生物が生存するためには、厳密なホメオスタシスの維持が重要で、これらの秩序を保つためにはエネルギーが必要である。エネルギーが欠乏する状態にさらされた時、細胞にはエネルギー消費を抑え必要なものを得ようとする飢餓応答が起こる。酵母では、この飢餓応答にV-ATPaseが重要な役割を果たしている事が明らかになってきている。私は細胞の生育に必須であるV-ATPaseの酵母を用いた解析から、aサブユニットが酵素の局在の決定と機能調節に関与している事を明らかにしてきた。その過程で、酵母のグルコース欠乏に対する応答としてV-ATPaseが不活性化される機構にもaサブユニットが関与する事を明らかにしてきた。そこで、本研究では、酵母のV-ATPaseのサブユニットに変異を導入して、この酵素の局在の決定機構と飢餓応答における性質の変化の解析を行っている。本年度は、宿主細胞として用いる酵母のノックアウト株の構築と、アミノターミナル側にランダムに変異をもつaサブユニットを発現する発現プラスミドライブラリーを構築した。これらを使って、aサブユニットへのランダムな変異の導入により、V-ATPaseの局在が変化するものをスクリーニングした。現在20000クローンをスクリーニングして、約200のポジティブクローンを得た。これらについて、現在解析中である。
|
Research Products
(1 results)