2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08J54094
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
申 宰浩 Tokyo Institute of Technology, 大学院・社会理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | Web2.0 / 新機能創出 / 普及モデル / オープンイノベーション |
Research Abstract |
「研究の目的」 本研究は、インターネットにおける構造変化とWeb2.0の新機能創出ダイナミズムを検討するにあたり、従来の技術エンジニアリングやマーケティングの視点に留まらず、マクロデータの変化からの定量モデルによる推定と普及要因の分析を解明・明示化すること。 1.第1フェーズ"Web1.0"から、第2フェーズ"Web2.0"への構造的変化の検証。 2.マクロデータの変化からの定量モデルによる推定と普及要因の分析を行。 (1)研究方法 1.定量的分析 1)Web1.0及びWeb2.0変化の特徴的要因の明確化。 2)新たな分析モデルの発展、確立。 3)新機能創出の誘発要因の分析、現象について明確化。 4)新機能創出のダイナミズムにおいては、最適軌道の解明、把握(新機能の持続的創成には先行イノベーションの効果的学習をてこに、後継イノベーションによる新機能を加速的に創成していくことを明らかにした)。 2.データベース構築 1)有効なデータの把握が必要。 i.既存co.jpドメイン数の改善。 ii.Web2.0の特徴なデータの構築(オープンイノベーション、ユーザー参加、インターネット接続料など)。 2)事例分析 i.定量的な分析から得られた結果・考察を定性的な面からも補足し、定量分析のモデルの有効性を検証する。 ii.最先端企業の戦略と日本企業と比較。 (2)研究内容 1)Webの変容の表現に、普及モデルの発想の提起とその具体的計測。 2)2分化(第1フェーズと第2フェーズ)された普及要因の分析。 3)新機能創出の算出とその変化の観察。 4)2段階普及曲線モデルにおける新機能創出度の計測とその検討。 5)21世紀COEプログラム(SIMOT)にて構築されたイノベーションとインスティテューションとの共進化関係との分析。 Web2.0の出現に伴うオープンイノベーション下でのイノベーションの普及軌道を分析して、先行イノベーションから後継イノベーションへの代替に応じて新機能が増大し、先行イノベーションの学習によりそれが加速され、持続的な創成が図られることを明らかにし、Web2.0の変遷ダイナミズムを実証した。
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Research Products
(1 results)