2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08J56131
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小野寺 淳 Chiba University, 大学院・医学研究院, 特別研究員(DC2)
|
Keywords | メモリーT細胞 / アレルギー / エピジェネティック |
Research Abstract |
具体的には、以下の4つの項目の解析を目的とした。 (1)STAT6依存的なGATA3発現誘導機構の解析 (2)CpGメチル化とTrxG/PcG遺伝子複合体結合との関連性の解析 (3)メモリーTh2細胞特異的なGATA3発現維持におけるTrxGの役割の解析 (4)PcG/TrxG遺伝子のアレルギー性疾患病態形成における役割の解析 本年度(〜平成21年3月31日)の研究成果 (1)STAT6がTrxG/PcG結合変化を誘導するメカニズムについて解析した。具体的には、STAT6と相互作用する分子(HAT)のGATA3遺伝子座への結合をクロマチン免疫沈降法とゲルシフト法にて確認した。これにより、STAT6とHATによるヒストンアセチル化か、GATA3発現誘導に重要であることが見出された。 (2)Trx/PcG遺伝子とGATA3遺伝子座のCpGメチル化の関係について検討を行った。まずはじめに、GATA3遺伝子座のCpGアイランドでのCpGメチル化状態を、制限酵素法で網羅的に解析した。すでに興味深い結果を得ており、今後はメチル化DNA免疫沈降法やバイサルフェート/シークエンス法でより詳しく解析する予定である。 (3)我々はTrxGと複合体を形成する分子Menin欠損マウスの解析に着手している。今後は、このマウスの詳細な解析を行うことで、アレルギー性疾患の治療につながる手がかりを得られると期待している。
|
Research Products
(1 results)