2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08J56131
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小野寺 淳 Chiba University, 大学院・医学研究院, 特別研究員(DC2)
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Keywords | メモリーT細胞 / アレルギー / エピジェネティック |
Research Abstract |
アレルギー反応の最上流に位置するTh2細胞の分化に必要な分子であるGATA3の発現調節機構をTrxG/PcG遺伝子によるエピジェネティック制御の観点から解析する。最終的には、GATA3の発現調節を人為的に行うことによる、新しいアレルギー治療の可能性について検討する。 今年度は、下記の実験を行い、成果を得た。 (1)STAT6の活性型変異体であるSTAT6VTが、GATA3の転写誘導に及ぼす効果について検討した。レトロウイルスを用いてSTAT6VTを過剰発現させた際は、STAT6欠損マウス由来のTh2細胞においてもMeninリクルートが起こることが見いだされた。さらには、GATA3転写上昇も誘導された。これにより、STAT6自身の活性化が、MeninリクルートとGATA3発現誘導に重要であることが示唆された。 (2)TrxGと複合体を形成する分子Menin欠損マウスの解析を行った。その結果、Menin欠損マウス由来のCD4T細胞は、Th2細胞に正常に分化することはできるが、その形質を維持することができないことが見出された。その原因として、Menin欠損によるGATA3発現維持の欠如が考えられた。今後はこのマウスの詳細な解析を行い、アレルギー性疾患の治療の可能性を模索したい。
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Research Products
(3 results)