1997 Fiscal Year Annual Research Report
ブロ-バリーゼーションに対する閉鎖系の教育様式-「実験国家」ブ-タンの場合-
Project/Area Number |
09041016
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | Field Research |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
辻本 雅史 京都大学, 教育学部, 教授 (70221413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
リシン ツェワン ブータン王国, 教育省, 副大臣
月原 敏博 大阪市立大学, 文学部, 講師 (10254377)
野村 亨 慶応義塾大学, 総合政策学部, 助教授 (00148561)
杉本 均 京都大学, 教育学部, 助教授 (50211983)
前平 泰志 京都大学, 教育学部, 助教授 (70157155)
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Keywords | ブ-タン / ヒマラヤ / チベット仏教 / ゾンカ語 / 国語教育 / 宗教教育 / インド / 近代化と伝統 |
Research Abstract |
1997年3月に、ブ-タン第1次調査のための研究会をもち、ブ-タン研究に必要な文献情報と予備的なレクチャー的報告(月原)を得、調査の日程と任務の分担、打合わせを行った。9月8日から22日まで行った現地調査では、文部省教育部部長はじめ多数の政府の教育関係担当者、およびJICA関係者、国連開発計画(UNDP)現地代表者などと会い、必要な資料類の収集を行った。またブ-タン内の学校(幼稚園から大学まで)で使用されているすべての教科書232冊を購入して持ち帰った。ついで中央ブ-タンのブムタン地方に移動し、民家(農家)に宿泊して生活実態を体験しながら村内を回って聞き取り調査を行った。他方で、各種の学校、病院、チベット仏教寺院などを訪問し、関係者との面接と調査を行った。一部は山間辺境地村落を訪れ、必要な調査を行った。帰国後は、収集した資料と教科書の整理と分析をすすめ、その成果を、1998年2月に開いたブ-タン教育研究会で報告し、討論し、次年度の研究計画を検討した。研究会の報告テーマは、「チベット仏教社会と近代教育:ヒマラヤ人間生態史の視点から」(月原)、「ブ-タンの学校教育における教科書とカリキュラムの分析」(杉本)、「ブ-タンの宗教と国語政策」(野村)。それぞれ報告論文作成の中間発表である。
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Research Products
(1 results)