1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09041182
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
本多 義昭 京都大学, 薬学研究科, 教授 (00093310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ASHURUMETOU オゾベク Uzbekistan科学院, 植物研究所, 教授
SEZIC Ekrem Gazi大学, 教授
伊藤 美千穂 京都大学, 薬学研究科, 助手 (30283592)
高石 喜久 徳島大学, 薬学部, 教授 (60035558)
武田 美雄 徳島大学, 総合科学部, 教授 (70025716)
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Keywords | トルコ族 / 伝統薬物 / ウズベキスタン / 薬用植物日秘 |
Research Abstract |
本年度は、昨年に引き続き、ウズベキスタンにおける繁用生薬、民間薬、薬用植物に関する現地調査を行った。(1)繁用される生薬については都市部のバザールを中心に調査したが、タシケント、サマルカンド、ブハーラいずれの地においても、市場に見られる生薬の種類は非常に限られていた。幸い、タシケントにおいて豊かな経験をもつ採薬人とコンタクト出来、彼がウズベキスタン各地で収集した生薬55種類のサンプルを入手し、その基原や用途に関する情報などを得ることが出来た。現在その一部は天然物化学的分析と生理活性のスクリーニングに付している。(2)民間薬の調査は、主にJizzakhとQashqadaryaの両地方で行い、情報および原物標本を入手した。なお、2カ年の現地調査で収集しえた伝統薬物情報は総計554件である。しかし、伝統薬物情報が豊富と期待される東方のNamangan地方やKyzylkum砂漠地方は、今回も様々な事情で調査することが出来なかった。次回以降の調査に期待したい。(3)自生の薬用植物類については、LinarおよびJizzakh地方を中心に調査し、さく葉標本約2000点を得、その同定を行っている。 前年のパートナーであった植物化学研究所は、所長が急逝して新所長となって方針が変更され、今年度は昨年もお世話になった植物研究所を正式な新パートナーとして現地調査を実施した。結果的には計画段階から資料の整理・持ち出しにいたるまで、昨年よりはるかにスムースに事が運んだ。次回以降も植物研究所をパートナーとして本調査を進めて行く予定である。
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