1998 Fiscal Year Annual Research Report
ポスト構造調整期の西アフリカにおける持続的発展と民主化の現状と展望に関する研究
Project/Area Number |
09044043
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
川端 正久 龍谷大学, 法学部, 助教授 (10043374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
落合 雄彦 敬愛大学, 国際学部, 兼任講師 (30296305)
望月 克哉 日本貿易振興会アジア経済研究所, 地域研究第2部, 研究員
大林 稔 龍谷大学, 経済学部, 教授 (70257822)
勝俣 誠 明治学院大学, 国際学部, 教授 (70204443)
原口 武彦 新潟国際情報大学, 情報文化学部, 教授 (30267702)
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Keywords | 構進調整 / 西アフリカ / 持続的発展 / 民主化 / 市民社会 |
Research Abstract |
本年度は日本側研究者とコートジボワール側研究者の共同研究を主たる内容とした。研究項目は「変貌する西アフリカとコートジボワール」(政治的民主化、経済的自由化、民族問題、通貨問題)および「世界のなかの西アフリカと日本」(日本のアフリカ政策、アフリカとアジア・日本)であった。日本側研究者は国内研究会を3回開催した。日本側研究者4名(川端正久、原口武彦、勝俣誠、大林稔)は1998年9月にコートジボワールに入り、8日にCIRES(コートジボワール社会経済研究センター)においてコートジボワール側研究者4名(Allecbi M′Bet.Adoukou Bernadln,Samba N'Daw,Mama Ouattara)の参加を得て、共同シンポジウムを開催した。 シンポジウムでは“le developpement de la polilique de cooperation economique entre l'Afrique et le Japon"をテーマに6名が報告し、参加者(約40人)が討論した。参加者は共同研究の推進で合意し、共同研究者の研究テーマを再確認した。 またコートジボワール滞在中、ココディ大学および大学病院を訪問し、研究者と懇談し、資料を収集した。世界銀行事務所、国際通貨基金事務所、アフリカ開発銀行事務所など国際機関、コートジボワール政府諸機関、そして日本大使館、日本貿易振興会、国際協力事業団など日本関係機関でヒアリングを実施した。また中央部のカティオラ、ブアケ、ヤムスクロで援助案件のサイトを視察した。共同研究により多くの事項(政治的民主化と民族・部族問題、コートジボワールを含む西アフリカの政治経済情勢、CFAと非CFA、農業産品の生産と輸出、農業経済、アフリカとアジア・日本の政治経済関係、日本のアフリカ外交など)に関して知見を深めた。今後は民主化と市民社会、持続的発展と金融制度、人民経済の創出、地域経済体制などについて分析・研究することが課題である。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 川端正久: "アフリカの民主化:中間総括" 大林稔編「アフリカ第三の変容」. 2-19 (1998)
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[Publications] 川端正久: "環インド洋地域協力連合の成立" 龍谷法学. 31-2. 99-130 (1998)
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[Publications] 原口武彦: "cornelle and Hartman,Elmicity and Race(紹介)" アジア経済. 39-9. 91-96 (1998)
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[Publications] 勝俣誠: "1998年のアフリカ情勢" ブリタニカ年鑑1999年版. (1999)
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[Publications] 望月克哉: "Butler thdastrialiadtion and the British colonial State west Africa 1939-1951(紹介)" アジア経済. 39-12. 106-110 (1998)
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[Publications] 落合雄彦: "ナイジェリアにおけるペンテコスデカリスマ運動の展開" アフィリカ・レポート. 27. 2-5 (1998)
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[Publications] 大林稔: "アフリカ第二の変容" 昭和堂, 294 (1998)
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[Publications] 北川勝彦・望月克哉他: "南から見た世界アフリカ" 大月書店, 288 (1999)