1998 Fiscal Year Annual Research Report
消化器官の発生・分化におけるSox遺伝子群の機能解析
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09044233
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| Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
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Principal Investigator |
八杉 貞雄 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70011591)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SCOTTING P.J イギリスノッティンガム大学, 医学部, 講師
松下 晋 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50165809)
福田 公子 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (40285094)
西駕 秀俊 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (60131918)
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| Keywords | 消化管 / Sox遺伝子群 / 細胞分化 / 上皮-間充織相互作用 / 領域決定 / ペプシノゲン遺伝子 |
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| Research Abstract |
本研究の目的は、種々の器官形成で重要な役割を果たしていると考えられるSox遺伝子群の、消化器官の形成における機能を解析することである。われわれはすでに、cSox2のニワトリ胚消化器官形成における発現パターンを解析して、これが消化管の前方に位置する器官(ニワトリでは食道、前胃、砂嚢)の上皮を特徴づける遺伝子であることを明らかにした。本年度はいよいよ機能解析に進み、前胃では上皮が腺を形成して消化酵素ペプシンの前駆体であるペプシノゲンを発現するようになるとその上皮細胞では特異的にcSox2の発現が低下することを見いだした。そこで、cSox2がペブシノゲン遺伝子の発現制御に関わっているのではないかと考え、ペプシノゲン遺伝子の上流の塩基配列を解析したところ、上流1kb以内にSox結合配列が見いだされた。この配列がペプシノゲン発現に重要かどうかを調べるために上流の欠損変異配列にルシフェラーゼ遺伝子を結合して前胃上皮に導入してルシフェラーゼ活性を測定した。その結果、Sox結合サイトを欠損するとごくわずか活性が上昇するが有意ではないこと、しかし欠損の有無にかかわらず同時にcSox2遺伝子の強制発現ベクターを導入するとルシフェラーゼ活性が著しく抑制されることを見いだした。このことからcSOx2は消化管の前方の上皮を特徴づけるとともに、前胃ではペプシノゲンという特定の遺伝子の発現調節に関わっていることが明らかになった。今後は、他のSox遺伝子群例えばcSox3や21について同様の研究を行い、Sox遺伝子群の新たな機能を探っていく予定である。
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[Publications] Narita,T.: "Sonic hedgehog expression in developing chicken digestive organs is requlated by epithelial-mesenchymal interactions" Develop,Growth & Differentiation. 40(1). 67-74 (1998)
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[Publications] Matsumoto,K.: "Differential expression of fos and jun family members in the developing chicken gastro in testinal tract" Oncogene. 16. 1611-1616 (1998)
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[Publications] Sakamoto,N: "Analysis of temporal expression-pattern and cis-regulatory sequences of chicken popsinoger A and C" Biochemical and Biophysical Research Communications. 250. 420-424 (1998)
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[Publications] Fukuda,K.: "CFKBP/SMAP;A novel molecule involved in the requlation of smooth muscle differentiation" Development. 125. 3535-3542 (1998)
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[Publications] Ishii,Y.: "Pegion-specific expression of chicken Sox2 in the developing gut and lungepithelium:Regulation by epithelial-mesenchymal interactions" Developmental Dynamics. 213. 464-475 (1998)
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[Publications] Matsushita,S.: "Revelopmental changes in mucosubstances reveoled by immunostaining with antimacus monoclonal antibodies and lectin staining in the epithelium lining the segment from gizzarol to duodenum of the chick embryo" Journal of Anatomy. 193. 587-597 (1998)
