1997 Fiscal Year Annual Research Report
チェルノブイリ事故処理作業者12万名における血液腫瘍発症
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09044311
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
今村 展隆 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 講師 (60110821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 昭郎 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (70127645)
KLIMENKO Iva 広島大学, ウクライナ放射線医学センター, 教授
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Keywords | 急性骨髄性白血病 / 急性リンパ性白血病 / 慢性骨髄性白血病 / 慢性リンパ性白血病 / 骨髄異形成症候群(MDS) / リクイデーター(除染作業従事者) / ウクライナ / 血液腫瘍疾患 |
Research Abstract |
ウクライナ共和国のドネェプロペトロフスク州、ドネック州及びチャルコフ州におけるリクイデーター(汚染除去処理作業者)は各々21,906名、26、503名及び28,314名でウクライナ全国に登録されている総数は360,279名であった。各州における白血病発生率は1986年のリクイデーターにおいて、一般住民の白血病発生率と比較して3.02倍と高率であり、悪性リンパ腫発症率は1.35倍であった。1986年〜1993年の全リクイデーターと一般住民を比較すると白血病発症率は2.67倍とやはり高率であった。リクイデーターの平均被爆線量は約25mSvと推定されており、白血病発症率が高値を示したことは、原爆被爆者における白血病発症率の増加を考慮しても、当然推察できるものであった。しかし、リクイデーターは現在もなお、Cs^<137>に被曝し続けられており、原爆被爆とは異なる白血病型が出現すると予想される。現在までに白血病発症者のDNAを抽出し検索したところ、急性骨髄性白血病の二症例にp53遺伝子のエクソン5及びエクソン6に異常を認めた。しかし慢性白血病患者及び急性放射線障害を惹起したリクイデーターの骨髄細胞からはp53遺伝子の異常は認められなかった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 今村 展隆: "チェルノブイリ事故の人体に及ぼす影響.リクイデーターに発症した白血病の解析." 広島医学. (印刷中).
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[Publications] 今村 展隆: "初診時に骨髄異形成症候群を経て白血病化していたと考えられた2症例" 広島医学. 50. 554-557 (1997)
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[Publications] Imamura, N.: "No concomitant occurrence of the N-ras and p53 gene mutations in myelodysplastic syndromes." Leukemia. 11. 863-865 (1997)