1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09306007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
青山 頼孝 北海道大学, 農学部, 教授 (00023432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石塚 敏 北海道大学, 農学部, 助手 (00271627)
園山 慶 北海道大学, 農学部, 助手 (90241364)
川端 潤 北海道大学, 農学部, 助教授 (60142197)
葛西 隆則 北海道大学, 農学部, 教授 (80001444)
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Keywords | 1,2-ジアシルグリセロール / DMH誘発大腸ガン / aberrant crypt foci / α-グルコシダーゼ阻害物質 / ダイエタリーファイバー / 胆膵液除去 / 6-ヒドロキシフラボン / apoA-IV mRNA |
Research Abstract |
オロット酸によって誘導される肝障害における1,2-ジアシルグリセロールがアイソトープ法により測定すると有意に増加していた。このことは細胞シグナルにおいて異常代謝があることが明らかとなった。組織中に微量存在する1,2-ジアシルグリセロールの測定はアイソトープ法より、高速液体クロマトグラフィー法がより優れているので、その測定法を現在検討している。 小腸切除、あるいは胆膵液除去ラットにおいて、アポリポタンパク質A-I、A-IV、Bの遺伝子発現は必ずしも一致していないことを明らかにした。すなわち、小腸アポリポタンパク質A-IVの発現は胆膵液除去ラットにおいて促進されることを初めて示した。また、小腸の大量切除はキロミクロンの主成分であるアポリポタンパク質A-I、A-IV、Bのうちアポリポタンパク質A-IVの発現が著しく増加することを見出した。したがって、キロミクロンの主要タンパク質である3個のタンパク質がすべて同じ発現を示さないで、1つのリポタンパク質のみが変動するという極めて特異的なものである。 甜菜食物繊維がDMH誘発大腸ガンの発現を抑制することが知られている。その初期病変についても甜菜食物繊維が抑制的に作用していることならびに、ナチュラルキラー活性低下の条件においてもDMH誘発大腸ガンの発生を抑制効果を示すことを明らかにした。小腸の機能消化酵素の生成も1つである。α-グルコシダーゼの阻害は生活習慣病予防に結びつくので、それを阻害する物質として、ハ-ブの1種であるマジョラム、生薬の1種であるオウゴンから、6-ヒドロキシフラボンを見出した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Sonoyama.K, Fujiwara.R, Aoyama.Y: "Stimulating effect of ileal pancr eati cobiliary secretion on ileal apolipoprotein A-IV mRNA expression in fasted rats." Bioscience,Biotechnology,and Biochemistry. 61・5. 887-889 (1997)
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[Publications] Sonoyama.K, Aoyama.Y: "Different responses of apolipoprotein A-1,A-IV,and B gene expression during intestinal adaptation to a massive small bowl resection in rats." Bioscience,Biotechnology,and Biochemistry. 61・11. 1810-1813 (1997)
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[Publications] Ishizuka S, Kasai T.: "Suppression of the number of aberrant crypt foci of rat colorectum by ingestion of suqar beet fiber reqardless of administration of anti-asialo GM" Cancer Letters. 121・1. 39-43 (1997)
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[Publications] Ishizuka S.Kasai T.: "Dietary wheat bran modulates proliferating cell nuclear antigen-labeling index in rat colorectum after treatment with 1,2-dimethylhydrazine." Journal of Nutritional Sciences and Vitaminology. 43・6. 665-671 (1997)
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[Publications] Ishizuka S, Sonoyama K, Kasai T.: "Changes in number and apoptosis of epithelial cells in the color ectum of wheat bran fed rats soon after administering 1,2-dimethvlhvdrazine." Bioscience,Biotechnology,and Biochemistry. 61・8. 1337-1341 (1997)