1997 Fiscal Year Annual Research Report
階層文化とライフスタイルの社会学的研究-日本の中流階層のハビトウスと「場」の文化の効果-
Project/Area Number |
09410056
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
白倉 栄美 (片岡 栄美) 関東学院大学, 文学部, 教授 (00177388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩間 暁子 和光大学, 人間関係学部, 専任講師 (30298088)
中井 美樹 立命館大学, 産業社会学部, 助教授 (00241282)
持田 良和 龍谷大学, 社会学部, 専任講師 (00257825)
岩本 健良 金沢大学, 文学部, 助教授 (50211066)
与謝野 有紀 奈良大学, 社会学部, 助教授 (00230673)
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Keywords | 社会階層 / 文化 / ハビトウス / ライフスタイル |
Research Abstract |
本年度は、階層文化とライフスタイルに関する社会学的研究の国際動向を検討するとともに、わが国の文化的特質と社会構造の関連性を実証的に分析する理論的枠組みや先行研究について、資料を収集し、また仮説の検討を進めてきた。来年度の調査にむけての準備として、主に社会学理論からのアプローチ、歴史的なアプローチによって先行研究を検討し、調査準備を進めた。とくに従来の階層研究にありがちな個人の社会的地位に還元する個人化された階層研究を批判的に検討し、マクロな視点の導入を目指してきた。 本年度は、来年度の調査準備として、デプスインタビュー形成で、約100名のサンプルにインタビューを試みた。調査対象は、中流階層以上の男女であり、それぞれサンプル一人につき約1時間のインタビューとなっている。その結果、わが国の中流階層にとっての地位の源泉は、一元的ではなく、いくつかの要因によって文化していることが明らかになった。とくに男女で基準が異なることが、わが国の文化とライフスタイルの特徴である。また個人が置かれた社会的位置の構造とキャリアが個人の地位とは別に、意識や価値観に影響を与えている。インタビュー結果から、人々の地位をめぐる意識と基準のパターンを明確化し、仮説を構成している。来年度の質問紙調査でこのパイロットインタビューからえられた調査仮説にもとづいて、実査をする予定である。今年度はそのための準備作業をすすめ調査票の設計も進めてきた。すでに調査項目と一部の調査票は作成されている。
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Research Products
(1 results)