1998 Fiscal Year Annual Research Report
国際的情報交換の視点にたった東アジアの漢字文化の個別性と共通性についての研究
Project/Area Number |
09410119
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
村田 忠禧 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (00190918)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
任都栗 新 東京学芸大学, 留学生センター, 助教授 (70208255)
須川 英徳 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (80272798)
白水 紀子 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (10196628)
村崎 恭子 横浜国立大学, 教養育間科学部, 教授 (10014515)
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Keywords | 漢字 / 情報交換用符号集 / 中国語 / 韓国、朝鮮語 / 日本語教育 / 漢字コード体系 / 東アジア |
Research Abstract |
本年度は中国語、朝鮮語、日本語関係の漢字データの集積に力を入れた。 1) 中国語漢字情報について 昨年度に導入したパソコンシステムと『人民日報』CD-ROMを活用し、1995年のの全データを分析可能なテキストファイルの形にすることができた。他にも中国の学校教育用教科書本文、現代小説等各種文学作品も数多テキストファイル化することができた。『毛沢東選集』『〓小平文選』など現代中国の政治・思想面の基礎的文献のテキストファイル化も実現した。中国人の人名、中国の地名用漢字データも数多く集めることができた。総じて中国語の漢字情報を分析可能な形式にする作業は本年度大いに進行し、最終年度の研究総括作業をするうえでかなり十分な条件を作り上げることができた。 2) 朝鮮語の漢字情報データの蓄積は予想以上にに難しい。現代の朝鮮語・韓国語は基本的にハングル表記になっており、元の漢字語彙の復元は簡単ではない。本年は漢字語の特定が比較的容易な人名用データの電子化作業を行い、それなりの成果を挙げた。 3) 日本語の漢字情報については、最大のものとしては『朝日新聞』のホームページで紹介されているオンライン版「今日の朝刊」のダウンロード作業を継続的に行っており、98年4月からそのデータが蓄積されつつある。日本の地名データ、人名データもかなりの分量集めることができた。 4) 研究発表としては村田忠禧が香港城市大学語言科学資訊中心主催の「漢字計量与計算円卓会議」、北京師範大学、日本現代中国学会などで、計量言語学の手法を政治分析に応用した現代中国の政治変動分析報告を行った。また7月には横浜国立大学公開講座で「漢字文化の過去・現在・未来」と題する公開講座を、中国の馮良珍・山西大学中文系助教授と共同で行い、これまでの研究成果の一端を市民に公開した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 村田忠禧: "網際網路時代的漢字文化課題" 中国与東亜-廿一世紀的課題. 211-226 (1998)
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[Publications] 村田忠禧: "従八大到十五大政治報告中字詞的使用看中共的方針政策変化" 漢語計量与計算研究. 209-234 (1998)
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[Publications] 村田忠禧 許介鱗 他: "中国与東亜-廿一世紀的課題" 国立台湾大学日本綜合研究中心(台湾), 616(211-226) (1998)
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[Publications] 村田忠禧 鄒嘉彦 他: "漢語計量与計算研究" 香港城市大学語言資訊科学研究中心, 414 (1998)