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1997 Fiscal Year Annual Research Report

Prunus属果樹における配偶体型自家不和合性の機構解明とその園芸育種学的利用

Research Project

Project/Area Number 09460018
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

田尾 龍太郎  京都大学, 農学研究科, 助手 (10211997)

KeywordsS-RNase / カンカオウトウ / ウメ / ニホンスモモ / ア-モンド
Research Abstract

当初の研究計画通り,本年度は,まずオウトウ(P.avium)やウメ(P.mume)あるいはニホンスモモ(P.salicina)やア-モンド(P.dulcis)などの配偶体型自家不和合性を示すPrunus属果樹の自家不和合性に関与するS-RNaseの同定と,S-RNaseをコードするcDNAの単離を試みた.その結果,上記4種のPrunus属果樹の全てにおいて,花柱に存在するS-RNaseを2次元電気泳動ゲル上の塩基性領域に同定することが出来た.2次元電気泳動で同定されたS-RNaseのN末のアミノ酸配列をペプチドシーケンサーで決定した.N末のアミノ酸配列をもとに作成したオリゴヌクレオチドを用いた3'RACEによりS-RNaseのcDNA断片の単離に成功した.これらのcDNA断片をプローブとして用いて,花柱から作成したcDNAライブラリーをスクリーニングすることで,S-RNaseの完全長cDNAを単離することに成功した.これらのPrunus属果樹のS-RNaseのcDNAの塩基配列より推定されるアミノ酸配列は,Prunus属と同じバラ科(Rosaceae)に属して,Prunus属果樹と同じタイプの自家不和合性を示すリンゴ(Malus x do mestica)やニホンナシ(Pyrus serotina)のS-RNaseのアミノ酸配列とはかなり異なることが明らかになった.このことはこれまでリンゴとニホンナシのS-RNaseのアミノ酸配列のみに基づいて推測されていたバラ科植物のS-RNaseの分子進化を考える上で重要な知見となるものと考えられた.続いて,次年度以降の形質転換実験のために,オウトウのシュート培養系の確立を試みた.萌芽約1ヵ月後の新梢先端部をゼアチン3μMを添加したMS培地で培養することで,オウトウ7品種のシュート培養を行うことが出来た.

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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