1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09470114
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Research Institution | Shimane Medical University |
Principal Investigator |
多田 學 島根医科大学, 医学部, 教授 (80127521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 博哲 島根医科大学, 医学部, 助手
神田 秀幸 島根医科大学, 医学部, 助手 (80294370)
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Keywords | essential dementia / brain blood flow / body movement / prevention of essential dementia |
Research Abstract |
平成9年度4月に対象町の初めての試みとして、痴呆予防モデル地区を設定し、60歳以上を対象に右脳刺激療法と運動療法を開始していた。実際の受講者は52歳から80歳までの男女34名で、女性の参加者が2/3を占めていた。それらの人を対象に5月「かなひろいテスト」を実施し、年齢を考慮した脳の活性状態を測定した。脳の活性が低下していない人、脳の活性が少し低下している人、脳の活性が低下している人の3段階に分け、脳活性教室開始時にそれぞれの評価(低下者にはMMSテストも実施)を行った。それらの総ての人を対象に毎月1回は脳の生理学・老化など基本的な学習をすると共に、右脳刺激療法と運動療法の意義などの説明を系統立てて実施した。脳刺激療法はゲームによる勝負、年賀状のゴム版作成、歌の集団斉唱などを実施した。運動療法は原則毎日の歩行数の測定を実施し、その記録を記録表に記入することで、運動に対する意識向上を図った。それらの脳の活性化活動は地元地域の公民館を活用して実施し、一方本人が自主的に右脳刺激活動を地域ボランティアとともに大学の参加しない時期にも実施した。科学研究費確定が年度途中の10月であり、ライフスタイルの実態調査やADL調査、QOL調査など高齢者のライフスタイルについては、町の実施する基本健康診査が終了していたために調査が実施出来なかった。「かなひろいテスト」を右脳刺激療法開始の5月と10カ月後の2月に実施したが、両月共の参加者は16人と少なかった。「かなひろいテスト」の結果は1名のみ点数低下、8名が点数上昇、7名が点数変化無しという結果であり、約半数に脳活性化の改善が観察された。
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