1997 Fiscal Year Annual Research Report
肝障害発現時における生体下の肝臓内反応と肝臓を構成する細胞群の役割に関する研究-生体顕微鏡的検討を中心に-
Project/Area Number |
09470263
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中川 宏治 千葉大学, 医学部・付属病院, 助手 (10282477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 宏明 千葉大学, 医学部, 助手 (80272318)
安蒜 聡 千葉大学, 医学部, 助手 (30251200)
伊藤 博 千葉大学, 医学部, 助手 (00232463)
宮崎 勝 千葉大学, 医学部, 講師 (70166156)
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Keywords | 肝障害 / 閉塞性黄胆 / 微小循環 / エンドキシン |
Research Abstract |
実験1;C57BL/6マウスを用い、総胆管結紮により、黄疸肝障害モデルを作製し、その障害時における微小循環障害の程度を生体顕微鏡にて検討した。黄疸による障害肝において、肝類洞血流は正常肝に比し低下していた。黄疸肝において白血球は類洞内皮に接着し、類洞血流障害の一因となっていることが確認された。エンドトキシンを黄疸マウスに静脈内投与すると正常マウスに比して、致死率は上昇し、感受性が亢進していることが認められた。閉塞性黄疸患者に術後合併症が多いことの機序の一つと考えられた。 実験2;Wistarラットを用い,総肝管結紮により、黄疸肝障害モデルを作製した。コラゲナーゼ還流法により肝臓を消化、細胞を分離し、エリュトリエーション.ローターにより、細胞を精製し実験Hに供した。現在、この方法により、肝細胞、Kupffer細胞、内皮細胞の分離培養に成功しており、今後、サイトカイン等による刺激に対する反応性の黄疸による影響について検討する予定である。
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