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1997 Fiscal Year Annual Research Report

White Light Laserを用いた、生体色素計測に関する基礎的研究・特に有色素病変の診断

Research Project

Project/Area Number 09470452
Research InstitutionHamamatsu University School of Medicine

Principal Investigator

橋本 賢二  浜松医科大学, 医学部, 教授 (60094166)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 上田 吉生  浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (10232761)
Keywords白色レーザー / 皮膚有色素病変 / 色素測定
Research Abstract

新しく開発されたコイト白色レーザー(小糸製作所、ホロー陰極型He-Cd)は、光の3原色である赤・緑・青の波長(635.5nm、636.0nm、533.7nm、537.8nm、441.6nm)を1本のレーザー管から同時に発振する。本レーザーを用いた皮膚有色素病変の診断についての基礎的研究を行った。
測定方法は、白色レーザーを測定部にあて、その反射光を積分球を通して受光し、分光器からパソコンに取り込む。記録は、最初測定前に白色紙に白色レーザーをあててその反射光の赤・緑・青をそれぞれ100%とし、測定部からの反射光のそれぞれの成分をこれに対する%で表示する。
日本色彩研究所発行の配色カードを用いて本レーザーの正確性を調べた。肉眼的にも非常に近い色もその違いをそれぞれの成分別にデジタルで表示され鑑別可能であった。
次に本レーザーの深達度(測定部位)について検討した。日本白色家兎の真皮下に配色カードを順次敷いて測定したところ鑑別可能で、少なくとも真皮まで測定可能であった。
家兎腹部に動静脈のみ温存して周囲組織から剥離挙上した皮弁の静脈を閉塞させ鬱血状態にしてこれを血管腫モデルとした。血流変化を測定したところ微妙な変化も測定可能であった。臨床例でも症例による単純性血管腫の色素鑑別が可能であった。
更に色素性母斑・老人性色素斑に対するQスイッチルビレーザーによる治療効果判定に用いた。治療前後に病変部と正常部を測定し比較検討した。治療後病変部の測定値が正常部の値に近くに変化しているのが各症例で測定可能であった。
本レーザーは、正確かつ短時間で無侵襲で測定可能で再現性もあり操作も簡単である。また今後病理組織標本と対比させることで色素の量・深さなどの診断にも応用可能で、色素性病変の術前診断として臨床応用可能であると思われる。

URL: 

Published: 1999-03-14   Modified: 2016-04-21  

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