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1997 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト歯根膜細胞の機能調節に関わる分子群の検索

Research Project

Project/Area Number 09470464
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

白川 哲夫  北海道大学, 歯学部附属病院, 講師 (00187527)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三留 雅人  北海道大学, 歯学部, 助手 (50261318)
進藤 正信  北海道大学, 歯学部, 助教授 (20162802)
加我 正行  北海道大学, 歯学部, 助教授 (70125300)
Keywordsヒト歯根膜細胞 / 細胞成長因子 / サイトカイン / 三又神経 / ニューロン
Research Abstract

歯列矯正上の必要性から抜去されたヒト永久歯より歯根膜細胞を分離・培養した。細胞機能の解析に必要な培養系を確立するため、explant-out-growth法あるいはTrypsin/EDTAおよびcollagenaseによる分散培養の2通りの培養法を試みたが、後者が早期に必要な細胞数を確保出来る点で有利であることが分かった。継代培養は、血清培地ならびに無血清培地の両方について行ったが、無血清培地では細胞増殖能が劣ることから、EGF等の細胞成長因子やサイトカイン類が細胞増殖能に影響を与えていることが推測された。このような実験系の問題点は、培養細胞の分裂の回数に、限りがあることで、その問題を解決する方法の一つとしてヒト歯根膜由来線維芽細胞の株化が考えられ、現在、Simian Virus40のlarge T antigen cDNAをPNA供与体として、ヒト細胞の不死化に関与する遺伝子のクローン化によるヒト歯根膜由来線維芽細胞株の確立を試みている。
歯根膜感覚を伝達する末梢神経の誘導に歯根膜細胞がどのように関与しているかについては、第一段階としてin vitroの系で神経細胞の活動性を評価するためのアッセイシステムの確立を目指した。マルチ電極皿による多チャンネル神経活動測定システム(Panasonic)を用い、中枢神経細胞の初代分散培養法を応用して、この電極皿の上で生後3〜5日のラットの視床下部より分離した神経細胞を培養した。培養開始後約2週間で、自発放電活動が確認され、少なくとも4日以上単一の神経細胞のスパイク活動を記録出来たことから、このシステムが三又神経節や三叉神経核ニューロンについても応用可能であることが示唆された。歯根膜細胞と三叉神経節(あるいは三叉神経核)細胞の共培養については本年度は十分な取り組みが出来なかったが、次年度においてラット三叉神経核細胞の初代培養と神経栄養因子の関連にについて検討する予定である。

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Published: 1999-03-14   Modified: 2016-04-21  

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