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1999 Fiscal Year Annual Research Report

がん原遺伝子産物c-Mycの働きを制御するMax蛋白質の構造と機能

Research Project

Project/Area Number 09470492
Research InstitutionYokohama National University

Principal Investigator

上杉 晴一  横浜国立大学, 工学部, 教授 (70028851)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 栗原 靖之  横浜国立大学, 工学部, 助手 (80202050)
Keywordsがん原遺伝子 / DNA結合蛋白質 / 転写制御因子 / c-Myc / Max / 蛋白質変異体 / DNA-蛋白質相互作用 / 構造
Research Abstract

1.Max蛋白質のSer→Asp変異体の調製
Max蛋白質のDNA結合ドメインであるMax110(110アミノ酸)、および、そのプライシングによる変異体であるMax110S(101アミノ酸)のリン酸化部位である2番目あるいは11番目のセリン残基をアスパラギン酸残基に変換した変異体蛋白質(S2D、S11D)および両方のセリン残基を変換した変異体蛋白質(S2,11D)を遺伝子工学的に調製した。
2.変異体蛋白質と認識DNAとの相互作用:DNA濃度の影響
Max110Sの変異体に対して、鎖の中央に特異的認識配列CACGTGを含む2重鎖DNA(21塩基対、CG-DNA)を濃度を変化させながら加え、CDスペクトル法により追跡すると、DNA濃度の上昇につれて222nmの[θ]が負の方向に増大し、蛋白質のα-ヘリックス含量が増大することが判った。Max110Sの場合と比較すると、その濃度依存性の大きさは、いずれも著しく減少しており、S2Dと11Dではほぼ同じで、S2,11Dで最も小さくなっていた。
3.変異体蛋白質-DNA複合体の熱安定性
Max110Sの変異体にCG-DNAあるいは中央のCG配列をGCに変えた2重鎖DNA(GC-DNA)を加えた溶液のCDスペクトルの温度依存性を調べた。Max110Sの場合は、変性温度がCG-DNA存在下で約10度上昇するが、S2DおよびS11Dでは約3度しか上昇せず、S2,11Dでは変化がなかった。また、GC-DNA存在下では、いずれも変性温度の上昇は殆ど無かった。
以上の結果より、負電荷をもつアスパラギン酸残基の導入により、DNA複合体の不安定化が起こることが明らかになり、セリン残基がリン酸化された場合と同様な効果をもたらすと思われた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Toru Kawakami: "Polypeptide synthesis using an expressed peptide as a building block via the thioester method"Tetrahedron Letters. (in press). (2000)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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