1997 Fiscal Year Annual Research Report
高速中性子イメージングの高感度・高分解能化手法の研究
Project/Area Number |
09480095
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
馬場 護 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20005466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山寺 亮 東北大学, サイクロトロンラジオアイソトープセンター, 助教授 (90004465)
中村 尚司 東北大学, サイクロトロンラジオアイソトープセンター, 教授 (70026029)
岩崎 智彦 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70184869)
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Keywords | 中性子イメージ / 15MeV-10keV / イメージングプレート / コンバータ / ポリエチレン ^6LiF / コントラスト / 分解能 |
Research Abstract |
初年度の本年は, 1)イメージングプレート(IP)を用いた中性子イメージの取得と解析法の開発,と 2)実時間型イメージングのためのカウンターの設計研究 を行い以下の成果を得た. (1)IPとポリエチレン及び^6LiFフィルムを組み合わせることによって,15-1MeV及び数10keVの中性子画像が取得できるようになった. (2)コンバータ有り無しの測定を行うことによって従来問題であったガンマ線バックグラウンドが取り除けることを実験,計算両面から明らかにした. (3)画像の質を決定するコントラストと分解能を支配する要因を検討し,コントラストはコンバータからの二次荷電粒子によるIPへのエネルギー付与率とバックグランドガンマ線の線量率で決まること,さらに前者は変換率,実効厚さの概念で表現できることを明らかにした.これによって良質な画像を得るための条件が明らかになった. (4)IP画像をパーソナルコンピュータ上で一般の画像解析ソフトによって解析するためのツールを整備し柔軟な画像解析が可能となった. (5)実時間型イメージング用カウンターについて,検出効率と分解能両面から検討し実現性の高い2種類を選定し,テスト実験と具体的な設計を開始した.次年度初に製作し実験を開始する予定である.
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