1998 Fiscal Year Annual Research Report
一時的聴力損失メータの開発とそれを用いた環境音等の評価に関する研究
Project/Area Number |
09555169
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
高木 興一 京都大学, 工学研究科, 教授 (50026077)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧浪 弘章 リオン株式会社, 音測技術部, 主任(研究職)
青野 正二 京都大学, 工学研究科, 助手 (40273479)
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Keywords | TTS / 環境音 / 予測 / テスト周波数 / 臨界帯域 |
Research Abstract |
本研究では,TTS(騒音性-過性域値変化)の予測手法の原理を取り入れて,実際の騒音により生じるTTSSを計算するシステム(TTSメータ)を考案することを目的としてた。そこで,今年度は,昨年度行ったTTSの予測精度に関する検討結果を基に,TTSを実時間で予測するシステムを開発した。 このシステムは,1/3オクターブバンド分析機能を備える騒音計と,汎用のパーソナルコンピュータで構成した。騒音計からは,1/3オクターブバンドレベルのサンプリング値(最小データ取得間隔200ms)をパーソナルコンピュータにシリアルデータ転送(RS-232C,最大ボーレート 38400bps)する。パーソナルコンピュータのWindows上で動作するアプリケーションが,転送された1/3オクターブバンドレベルを基にTTSのテスト周波数に対応する臨界帯域スペクトルレベルを合成して求め,時々刻々変化するTTSの予測値を表示する。ここで,実時間での動作を可能とするために既存の予測手法の計算手順を検討する中で,TTSのテスト周波数に対応する臨界帯域スペクトルレベルとTTSの予測値の関係が,予測式から導出されるインパルス応答との畳み込み和の形で表せることを示した。また,高木らの予測式を用いた場合,定常音の暴露と同様の方法で適用条件を処理すると予測するTTSに時間遅れが生ずるので,それを解消するための処理方法について検討した。 さらに,TTSメータを使って,いくつかの環境音によりどの程度のTTSが生じるかを測定し,TTSの観点からそれらの音を評価した。
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Research Products
(1 results)