1997 Fiscal Year Annual Research Report
標準有効温度:SET^*のリアルタイム計測・評価システムの開発に関わる研究
Project/Area Number |
09555180
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Research Institution | Hokkaido Institute of Technology |
Principal Investigator |
西 安信 北海道工業大学, 工学部・建築工学科, 教授 (50102786)
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Keywords | SET^* / リアルタイムモニタリング / 放射温度 / 赤外線熱電対 |
Research Abstract |
温熱環境データーの計測と連動する標準有効温度:SET^*のリアルタイムモニタリングシステムにあって、解決すべき最優先課題となっている放射センサーの応答感度の向上のため赤外線熱電対を応用し、複数のセンサーを回転軸上に配置して立体的にスキャンさせることにより平均放射温度のリアルタイム計測に見通しを立てることができた。 平成10年度にはこのセンサーの応答特性について充分に検討を加えると共に、その長波長域放射線の感知精度を、現在本学が有する恒温実験室(タバイエスペック、-30°C〜+60°C)および赤外線温度画像処理装置(日本電気三栄サーモトレーサーTH3104MR)等を用いて検証を行うことを計画している。 一方、現在、N88日本語Basicにて記述されていた計測・データー処理・温熱環境視標:SET*の演算プログラムを、DOS/Vオペレーティングシステムにて運用可能とするため、全てのプログラムをVisual Basic Ver.5.0による書き換えを行い、Windows95上での運用を可能とした。 平成10年度には、小型データーローガーへPt-e100Ω感温体やサーミスター、静電容量式高分子膜を使用している市販の携帯タイプの温湿度計測器(カノマックスM-6511)、また高分子抵抗式湿度検出素子(神栄温湿度変換器THT-B130)からのアナログ出力をデーターロガーへ直接入力が可能となるように、データー集録のソフトウエアに改良を加え、温熱環境指標:SET*の真の意味でのリアルタイムモニタリングの達成に見通しを得るに至っている。
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